お尻が痛い!お尻が腫れる?しこり?痛みの原因は女性には珍しい肛門周囲膿瘍でした

お尻が痛い!お尻が腫れる?しこり?痛みの原因は女性には珍しい肛門周囲膿瘍でした

【女性の体験談】お尻に激痛!お尻の痛みの原因は肛門周囲膿瘍でした

記事の内容上、排せつや手術に触れる内容が含まれます。

なるべくオブラートに包んだ表現を心掛けていますが、不快に思われる方や苦手な方はご遠慮下さい。

前回の記事更新からだいぶ時間が経過してしまいました。

次の記事の内容を模索をしている最中に私の体にトラブルが発生。

今回はそのトラブルについて書いていきたいと思います。

今までのお得な情報などとは少し違う内容にはなってしまいますが、生きている以上出遭ってしまう可能性のあるトラブルです。

男性に多いとされるトラブルのようですが男性にしか起こらないトラブルではなく、男性に比べ件数は少ないそうですが女性にも起こりうるトラブルです。

しかしネットで検索してみるとどうしても男性の体験談が多いので、女性の体験談としてこの記事を書いていきたいと思います。

人に相談にしくい体の部分だけにネット上で検索をする方も多いと思うので、今現在この症状で悩んでいる方、もしかして…と思われる方の参考になればいいかなと思います。

今回の記事はとても長い記事になってしまうので、2つの記事に分けてご紹介していきます。

なお、病気の詳細や治療方法などについては病院やクリニックのサイト、医師資格を持っている方のサイトなどしっかりとした知識を持った方々が詳しく書かれています。

私もたくさんの情報を集め理解はしているつもりですが、素人が書いて誤解や誤った情報を広めてしまうといけないので、体験談のみの記事とさせて頂きます。

違和感と痛みは突然やってきた

2019年7月のことでした。

深夜にラーメンを食べに行くことが月に1度か2度あるのですが、その日は辛味調味料を自分で好きなだけ入れることの出来るラーメン屋さんに行きました。

辛い物が大好きでそのラーメン屋さんに行くと、たっぷりと辛味調味料を入れてラーメンを食べるのが楽しみでした。

ラーメンを食べ終え帰宅し少しするとお腹が痛くなりました。

辛い物は大好きなのですが、お腹を下してしまいます。

いつものことなのでトイレで用を足し、リビングに戻ってコーヒーを飲みながらスマホを眺めていました。

お尻がヒリヒリ・キリキリと少し痛かったのですが、お腹を下すとよくあることなので気にせず寝ることにしました。

いつもと違うのは起きてからでした。

起きてからもまだお尻の痛みと違和感が消えていません

睡眠時間は8時間はあったと思います。

今までお腹を下したからといって、そんなに長い時間お尻が痛いことはありませんでした。

とりあえずお尻の様子を確認すべく、シャワーに入り鏡で見てみることに。

見た目は赤くなったり腫れたりということもなく普通。でも痛みはある。

お尻の痛みの原因をネットで検索してみた

今思えば家族に相談してもよかったのですが、なんとなく場所が場所だけに相談しにくく、ネットで「お尻 痛い」などのワードで検索をしてみました。

検索すると病名や生活習慣に関する記事などがヒットしました。

様々なサイトを徘徊し私がお尻の痛みの原因ではないかなと考えたのは「」か「粉瘤(ふんりゅう)」でした。

痔だとしたらドラッグストアに売っている薬でどうにかなりそうだし、粉瘤だとしたら急いで病院に行くほどではないだろうと思い様子見。

しかし翌日には痛みは弱くなるどころか強くなって、少し腫れてきている気もします。

シャワーに入るたびに鏡でお尻の様子を確認し、とりあえず家にあった痛み止めの薬を飲んでネットで症状を検索。

この頃まだ家族には相談しておらず、ひたすらネットで検索をして検索結果を見ては安堵と不安を繰り返していました。

日を追うごとに症状は悪化していき、普段座っているソファーに座るのも体勢を考えないと座れない、床にお尻を付けて座れない、歩くとお尻が擦れて痛い、仰向けの体勢で眠れない、と普通の生活が危うくなってきました。

数日後には用事兼観光で東北のとある県に行く予定で早く治って欲しかったのもあって、ここでようやく家族に「お尻が数日前から痛い」と相談をしました。

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いよいよ病院へ

お尻が痛いと感じ始めてから5日は経過していたと思います。

やっと重い腰を上げて近くの病院を検索し始めました。

痔なら肛門科、粉瘤なら皮膚科とネットで見ていたので、まずは肛門科を受診することにしました。

ちなみに肛門科は初体験。

いくら痛いところがお尻だからといって人前でお尻を出すことに抵抗を感じ、せめて女医さんがいるところに…と思いましたが、近くの病院で女医さんがいるところはありませんでした。

お尻が痛すぎて電車移動とはいえ、女医さんのいる遠くの病院を受診する気にもならなかったので最寄駅から数駅隣のクリニックを受診しました。

そのクリニックは新しいクリニックでしたが、以前違う場所で肛門科としてやっていた先生が移転して始めたそうで、経験などを考えても安心かな?と受診することに決めました。

ホームページには初診の予約不要と書いてあったので直接行くことに。

新しいクリニックとだけあってクリニックの中はとても綺麗で落ち着いた雰囲気でした。

肛門科ならではの少し変わった問診表を書き、診察室に通されるとホームページでお顔を拝見した先生が居ました。

年配の先生で優しい雰囲気の方でした。

ズボンと下着を膝くらいまで下ろし、ベッドに左側を下にし横になり、看護師さんの手伝いもありながら診察。

見た目が赤くなっているなどの変化がなかったせいか、先生にどこが痛いの?と聞かれ、質問に答えながら診察をしてもらい診察終了。

診察のために脱いだズボンと下着を穿き直して、椅子に座ると「お尻じゃなくて婦人科系の病気かな?」と説明されました。

肛門科の先生なので婦人科系の病気は詳しくないけどと言いつつも、数日後に家を1週間くらい空けることを話すと、痛み止めと抗生物質を処方されました。

婦人科系の病気なら安心!と言うわけではありませんが、検索していた時に手術など不穏な記事も見ていたので、少しほっとして処方された薬を飲んで用事兼観光で東北へ。

婦人科の診察は帰ってきたら受診しようと考えていました。

薬を抱えていざ東北へ

東北へは7月下旬から1週間程度滞在の予定で、私と家族の2人でレンタカーを借りて行く予定を立てていました。

処方された薬は毎日欠かさず飲んでいたものの、荷物をキャリーケースに詰める段階になってもまだ痛い。

受診した時よりも痛いんじゃないかと思うほど痛い。そして若干熱っぽさも感じる

家族は「今回は取り止めて病院に行ったら?」と言ってくれたのですが、今回行く予定の東北のとある県には以前少しだけ住んでいたことやその県に住んでいる知り合いも居たので、最悪その県で病院に掛かろうと思い強行突破で出発。

運転は私の体調を心配する家族にお願いし、助手席で痛みと寒気に耐えたり、車のシートも座り方を間違えると痛いのでベストポジションを探しながら移動。

体調がよくなったり悪くなったり、寒かったり暑くなったり、とにかく忙しい。

いくら夜中とはいえ7月に寒くてブランケットに包まることになるとは思わなかった。

途中休憩をしたり食事をしたりしながら、翌朝には東北のとある県に到着!

長い移動時間とお尻の痛みのせいでとにかく体調が悪い。

この頃にはトイレに行って用を足し、紙で拭くのも痛かったです。

少し休んで病院へ行ってみることに。

大きな病院へ行ってみる

どこのクリニックがいいのかも分からないので、とりあえず大きい病院へと思い県立病院へ。

受付で「旅行でこちらに来たのですが、体調が悪くて…」と説明をする。

体調の悪いところがまさか”お尻”だなんて受付の人もびっくりしたでしょう。

受付の方は私の話を聞いて電話で誰かに状況を説明しているようでしたが、まさかの診察出来ないと言われてしまう。

診察出来ない理由として既に薬を処方されていたこと、予約をするのが基本的で紹介状もない状態で飛び込みでは難しいと。

聞きたいこと言いたいことはあったが、この体調の悪さでは話しているのもキツイのと強行突破した私も悪いんだと思い、次に市立病院に行ってみることに。

結果は市立病院も県立病院と一緒で診察出来ないと言われてしまった。

あくまでも強行突破した私が悪いのは前提で、旅行先で具合が悪くなることもあるのに何でこんなにも受診に対するハードルが高いのか、と少し疑問だった。

診察のお断りを受けた市立病院でクリニックの受診を提案されたので、クリニックを案内してもらうことにした。

何科ですか?と言われたのですが、いまいち何科を受診すればいいのか分かっていなかった。

婦人科系の病気かな?と出発前に行った肛門科では言われていたものの、お腹も痛くないし不正出血があるわけでもない。

症状を病院のスタッフに説明すると「粉瘤かな?」と言われ、確かに粉瘤の可能性も残っていたことを思い出し、皮膚科を紹介してもらうことに。

紹介と言っても病院側からクリニックへ連絡をしてもらうなどではなく、クリニックの名前や住所などの情報を教えてもらうのみ。

皮膚科の先生に診てもらう

紹介してもらった皮膚科は病院からはそんなに遠くないものの、とにかく待っている患者さんが多かった。

それだけ地元では有名な先生なのか、予約なしだったこともあって2~3時間くらいは待ったと思う。

ようやく呼ばれたと思ったら第2待合室のようなところに通された。

看護師さんに症状を聞かれ、1週間くらい前から痛いこと、肛門科に行ったが肛門疾患ではなさそうなこと、粉瘤ではないかと思っていることを説明。

やっと私の診察の番になり女医さんが診察をしてくれた。

何度もお尻の痛い部分を押すので、かなり痛かった。

ズボンと下着を穿き直し椅子に座ると結構腫れていること、地元の人じゃないならとりあえず薬を出しておくから帰ったらもう1回受診した方がいいことを伝えられる。

クリニックで会計をし隣の薬局で薬をもらうも肛門科でもらった薬と同じ痛み止めと抗生物質プラス塗り薬だった。

もらった薬を使うも痛いまま体調も悪化 そして…

皮膚科でもらった飲み薬と塗り薬を真面目に使うも痛いままだった。

その間も用事があってこちらに来ているので、痛みに耐えつつ用事をこなしていた。

この県に来るといつも楽しみにしている食事をしても痛いし、座っても痛い、とにかく何をしていても痛い。

痛み止めとしてもらっていた薬を飲んでも効いているのか分からないほど痛い。

この時1番楽な体勢はうつ伏せでいることだった。

お尻が床に触れず自分の体重も掛からないので、せっかく東北まで来たのに横になってばっかりだった。

うつ伏せから起き上がろうとしてもお尻を刺激してしまうのか、痛すぎてどうしようもなかった。

東北滞在も半分を過ぎた頃、それまでは痛いながらも食事もシャワーも車での移動(助手席に座っていること)も出来ていた。

しかし、ついに立ち上がってもフラフラして何かに掴まっていなければ立つことさえ出来ず、立ってもすぐにへたり込んでしまう。

これは一緒に居た家族に後から聞いた話ですが、話し掛けても反応が鈍く、唸り声を上げていたそう。

家族も私の様子を見てこれはヤバいと思い夜中に救急車を呼ぶことに。

ついに救急車で搬送される

家族が救急車を呼んで10分くらいで救急車のサイレンの音が聞こえた。

既に意識が朦朧としていたが、家族に私の財布(保険証入り)とクリニックでもらった薬をまとめて置いて欲しいと伝えた。

救急隊の方3人が部屋に入ってきて、私にいくつか質問をし救急車に運んでくれた。

ストレッチャーの上でもうつ伏せ状態で、3人いたうちの1人の隊員さんにどのように痛むのか、今までどこかの病院を受診したか、持病はあるかなど質問をされた。

女性の隊員さんが痛む場所の確認として私のお尻を触って確認をし、男性の隊員さんに状態を伝えていた。

一通り質問が終わると、どこの病院に搬送するかの相談、病院へ受け入れられるかどうかの連絡、私の家族に搬送する病院の名前と住所を伝え救急車で病院へ搬送。

救急車は初体験。まさかお尻の痛みで救急車のお世話になるとは思ってもみなかった。

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ついにお尻の痛みの原因が判明

病院へ着くとすぐに処置室のような場所に運ばれた。

ストレッチャーから処置室にあるベッドに移動を促され移動。

搬送してくれた救急隊の方と先生、看護師さんが話をしているようだった。

救急隊の方が帰り際に声を掛けてくれたので、お礼をし、すぐに先生から「CT検査をする」と言われた。

CT検査をする部屋にベッドごと移動し今度はCTへ移動。

体を動かす度にお尻に響いて痛いので、看護師さんも手伝ってくれてどうにか移動。

うつ伏せのまま数分すると撮影が終わり、ベッドに移動し最初に運ばれた処置室に移動。

先生がCT検査の結果を見ながら「お尻に膿が溜まっている」と説明してくれた。

そしてこの膿を外へ出さないといけないこと、膿を出すためにはメスで切ってそこから膿を絞り出さないといけないこと、膿を出せば楽になることを説明してくれました。

“膿を出せば楽になる”という言葉で今までの痛みから解放されるんだとばかり思っていました。

とんでもない激痛が待っていた

麻酔をして膿を出していきますとのことで、やっと解放されると思っていたのも束の間。

発熱もあったみたいで、細いであろう麻酔の針がお尻に刺さるのですら激痛で先生を困らせてしまいます。

メスで切る場所の確認のために先生の手がお尻に触れるだけで激痛。

メスを入れた時の痛みは麻酔もあってか感じなかったのですが、膿を絞り出す作業に移ると悶絶しました。

声にならないほどに痛く、少し前までの膿が溜まった状態の痛みの方がマシなんじゃないかと思うくらいに激痛でした。

時間にして30分も掛かっていないと思いますが、私がとにかく痛がるので先生も「ごめんね、痛いね」と子供に話しかけるように慰めてくれながら、排膿をしてくれました。

頻繁に起こる頭痛持ちなこともあって、痛みには慣れていて他の人に比べると痛みに対する耐性はあるつもりでしたが、この時ばかりは痛みからいつの間にか目から涙が零れていました。

泣いている私に先生が気付くと何度も「ごめんね、痛いね、もう少しで終わるから」と声を掛けてくれて、先生が悪いわけではないのにとても申し訳なかったです。

膿を出し切ると透明なビニール袋を見せてくれました。

その中には黄色と茶色と血液で赤くなったガーゼがたくさん入っていました。

膿が出切ったなら良かった!と思っていたのですが、次に先生に言われたのは「ドレーンを入れて穴が塞がらないようにするから」という言葉でした。

ドレーンって何?と思っていたら、ストローのような筒状の細いものを見せられました。

排膿の為に開けた穴にドレーンを入れて、出きっていない膿を外に出すことだそうです。

ドレーンを付けるのに縫い付けるのでこれまた排膿ほどではなかったのですが、これも痛かったです。

なぜ排膿が痛いのかと後から聞いたところ、膿んでいると麻酔が効かないからとのことでした。

最初にした麻酔はメスで切る時用の麻酔だったのかもしれません。

排膿後に後から駆けつけてくれた家族と会うことが出来、少し話をした後、家族は先生とCT画像を見ながら話をしていました。

後から家族に聞いた話ですが「よくこの状態で1週間以上も我慢出来ていましたね」と先生に言われたそうです。

病名が判明する

家族との話が終わると、私の方に先生がやってきて病名が判明しました。

病名は「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」でした。

名前を口頭で聞いた時にはピンとこなかったのですが、後から文字として見た時に見覚えのある病名だなぁと思いました。

そう、お尻が痛くなった時に検索に検索を重ねていた時に見た病名でした。

痔と一緒に説明されていた病気でお尻の病気です。

1番最初に行った肛門科でちゃんと診察をしてくれていれば…と思いながら、とにかく排膿が済んでよかったと思いました。

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約3日間の入院生活

1週間以上放置したせいで悪化していたからなのか、旅行者でその後の通院が難しいと思われたからなのか、処置と説明が終わるとすぐに病室に案内されました。

その時もストレッチャーから病室のベッドに移動だったのですが、排膿後だった為か少しは楽に移動出来ました。

しかしドレーンがお尻に取り付けてあるので、仰向けになるとドレーンが当たって痛い。

激痛ではないにしろ痛みがあったので、ベッドの上ではうつ伏せか横向きの状態で過ごすことが多かったです。

点滴されていることが多いので、必然的に点滴中は左側を下にして横になっていました。

入院してすぐは看護師さんが体温や血圧を測りに来たり、熱があったのでアイスノンを置いてくれたり、点滴の交換に来てくれたりと寝たり起きたりを繰り返していました。

その後の入院生活では朝の回診で排膿してくれた先生が来てくれて傷の確認とガーゼの交換をし、痛みや体調の変化を聞いてくれました。

退院するまで毎朝の回診と看護師さんが見に来てくれるくらいで、食べる物も自由だったので、家族に食べたいものを伝えて買ってきてもらったり、病院の売店で買ったものを食べたりしていました。

家族が面会に来ていない時はとにかく暇ですることがなかったので、寝ているかスマホをいじっているかの生活。

検索する時間はたんまりとあったので、肛門周囲膿瘍がどんな病気なのかを検索したり、同じ病気の人のブログなどを読み漁っていました。

肛門周囲膿瘍について調べていると、“肛門周囲膿瘍は痔ろう、痔ろうは手術が必要”との記事をたくさん目にしました。

この前排膿したばかりでまた手術か…痛いのはもう嫌だな…と少し気落ちしてしまいました。

手術は必要なのか、不要なのか?

翌朝の回診の際に先生に「肛門周囲膿瘍は痔ろうで、痔ろうは手術が必要って本当ですか?」と尋ねました。

すると「膿の通る管が潰れてこのまま自然に治ることもある、その場合は手術は不要。」とのことでした。

この病院には私の主治医の他にもう1人外科の先生が居て、その先生も主治医の回診の後によく様子を見に来てくれていたのですが、こちらの先生の見解は主治医とは違いました。

私が搬送されてすぐに撮影したCT画像を見ていたそうで「中から膿が出ているように見えたから、帰ったら肛門外科か消化器外科に行ってみたほうがいいよ」とのこと。

どっちの話を信じていいのか分からず、面会に来た家族に相談し、退院直前に「もう1人の外科の先生にこのように言われたけど…」と主治医の先生に相談をしましたが、先日と同じような答えでした。

もう1人の外科の先生の方が年齢も上だったのでキャリアも当然あるのでしょうが、最初から診てくれていたということで主治医の先生の言うことを信じてみようと思いました。

先生同士で意見が違うことはよくあることなのかもしれませんが、患者としてはとても不安になり、どの情報を信じていいのか迷ってしまいます。

結局、退院するまで痔ろうの手術を受けるべきか受けなくてもいいのか判断も出来ずに退院しました。

後から思えばどちらの先生の言うことも理解出来るのですが、その時はまだ肛門周囲膿瘍に対しても痔ろうに対しても知識がなくとても混乱してしまいました。

万が一、戻ってから悪化した時のことを考えて、何科を受診すればいいのか、どんな状態なら受診した方がいいか、それと主治医に処置した内容を次にかかる病院の先生宛に手紙に書いてもらいました。

この時まだ受診するかも不明だったので、処置内容だけを書いてもらいました。

退院後の生活

入院中にはドレーンを付けて生活をしていましたが、入院最終日にドレーンを取り外してもらいました。

ドレーンを取り外しても穴が開いたままの状態なので、ここからさらに体内に残った膿を出すと説明をされていました。

穴が塞がってしまうと膿が出なくなってしまうので、「清潔に保ちながら、なるべく穴が塞がらないようにして下さい。」と説明がありました。

入院中はドレーンを伝って出てくる膿をお尻にガーゼを貼って吸収させていましたが、自分1人でガーゼをお尻に貼るのは難しかったので生理用ナプキンを使って吸収させていました。

ドレーンが外れたことによって座るのもツラくなくほとんど普通の生活が出来るようになりましたが、しこりに当たると少し痛みを感じました。

そして退院の翌々日には車で帰宅しました。

帰宅後も生理用ナプキンを代用しトイレに行くたびにシャワーに入り、ナプキンを変えるという生活を半月ほど送っていました。

女性は生理用ナプキンを常備していると思いますが、男性の方で近くにナプキンの購入をお願い出来る女性が居なかったり、お店で購入するのはハードルが高い方はネットでも購入可能です。

私は排膿が多い最初の頃はこちらの夜用ナプキンを使っていました。

羽つきなので睡眠時も日中動いてもずれにくく安心です。

季節が夏だったこともあり、普段の生理でもナプキンでかぶれるのですが、この時もかぶれが出てきてしまい、排膿も少なくなってきたタイミングでこちらお肌に優しいオーガニックコットンのものに変えました。

私の場合は基本的に自宅にいることが多かったので、トイレ後はシャワーで洗い流していましたが、東北から自宅に戻る際には洗浄綿を使っていました。

お仕事や学校などで清潔に保つのが難しい方には洗浄綿もおすすめです。

排膿もなくなりしこりも小さくなった

排膿処置から半月も経つとしこりが少し小さくなり、穴も塞がったのか排膿もなくなりました

その後は座り方が悪いとしこりに当たり痛みがあるくらいで、排膿する前に比べるとだいぶ楽にはなりましたが、このしこりが気になるので予約をし今度は新幹線で東北の診てもらった病院へ。

退院後の通院については特に言われていなかったですし、退院した時に主治医に次にかかる病院の先生宛に手紙も書いてもらっていたのですが、やっぱり最初に診てもらった先生に診てもらいたかったので、東北まで行きました。

病院へ行ったのは退院から1ヶ月後くらいです。

先生に診てもらうと経過は良さそうとのことで、「しこりもあと2~3ヶ月したら気にならなくなると思う」と言ってもらえました。

この時は2~3ヶ月したらしこりが消えて肛門周囲膿瘍になる前のお尻に戻ると思っていましたが…。

しこりがなくなる日はいつ?

退院から1ヶ月後、排膿をしてくれた先生に診察をしてもらった時に「あと2~3ヶ月くらいしたら気にならなくなる」と言われて安心していました。

この時はまだしこりが残っていて、長時間座っていたりするとしこりの位置が動いているような、そんな感覚がありました。

しこりに当たれば激痛ではないにしろ痛みもありました。

先生に言われた2~3ヶ月はとりあえず、しこりに負担が掛からないようにしながらも普段通りの生活を送っていました。

排膿する穴が塞がってしまったので、トイレ後のシャワーもしない生活になりました。

とはいっても気にはなるので、お風呂のたびにしこりの部分を確認していました。

言われていた2~3ヶ月が経過し、少しずつ小さくはなっている気はしていましたが、完全になくなるのは難しいのではないか?と素人ながら感じました。

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しこりに異変

そんな時しこりの部分に空気のようなものが入ったような感覚を覚えます。

空気のようなものがしこりの部分に入った瞬間にピリッとしたのが分かりました。

しこりの部分が大きくはないものの風船のように膨らみ、触ると中が空洞な感じですが、普段は痛くはありません。

その後も何度か空気のようなものが入ったり抜けたりを繰り返し、不安になってきたので検索をしてみましたが、検索ワードが悪いのか同じような症状の方の書き込みや医療サイトで情報を得ることが出来ず。

肛門周囲膿瘍になった後もなる前にもこのような症状の経験はなく、不安な日々を過ごすことになります。

家族に相談をし「ちゃんと病院で診てもらった方がいいんじゃない?何も異常がなかったら、それはそれで安心だし」と言われ、新たに病院を探すことにしました。

私のお尻の状態については次の記事でさらにご紹介していきます。

まとめ

今回は私自身が体験した肛門周囲膿瘍について体験談という形で記事にしてみました。

実はまだ半分ほどしか記事に出来ていないので、もう半分は次回の記事で続きを書いていこうと思います。

お尻という場所柄、恥ずかしい気持ちが優先されてしまい、家族など近しい人に相談するのも病院に行くのも後手後手になってしまいがちです。

今現在私と同じような症状で苦しんでいる方、不安になっている方もいると思います。

私のように痛い上に体調も最悪なのに我慢して、薬だけ持って遠出する方はなかなか居ないと思いますが、ぜひ恥ずかしさを捨てて病院で診てもらって下さい。

女性で男性の先生にお尻を見られるのに抵抗がある、絶対に嫌!という方は、女性の先生が診察をしてくれる病院やクリニック、曜日や時間によって女性の先生の診察を受けれる病院やクリニックもあります。

「肛門科 女性医師 (地域名)」などの検索で探すことが出来ます。

この記事にある体験談はあくまでも私の体験談です。

病院や先生、体の状態によって処置や指示が異なる場合もあります。

              
                     
                     
       

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