なるべくオブラートに包んだ表現を心掛けていますが、不快に思われる方や苦手な方はご遠慮下さい。
以前の肛門周囲膿瘍の記事に引き続き、お尻のトラブル(肛門周囲膿瘍・痔瘻)の体験談の続きを記事にしていこうと思います。
一般的には男性に多い病気とされているようですが、女性はならない病気ではありません。
私が不安だった時に検索をした時も男性の体験談は多いのですが、女性の体験談は少なかったので女性でこの病気かも?と不安に思っている方の参考になればと思います。
前回同様、病気の詳細や詳しい治療方法についてはご紹介しません。
私もたくさんの体験談や病院・クリニックのサイト、主治医からの説明等でこの病気について理解をしてきたつもりですが、誤解や誤った情報を広めてしまう可能性もあるので、体験談のみとさせていただきます。
病気の詳細や詳しい治療方法などは病院・クリニックのサイトなど医師資格を持った方々のサイトをご確認下さい。
- 1. 病院と痔ろうについて調べる
- 2. 条件に合う病院探し
- 3. 専門医のいる肛門科を受診
- 4. 2回目の診察までに考えたこと
- 5. 2回目の診察で痔ろう確定
- 6. 大腸内視鏡検査の日
- 7. 検査結果を聞きに受診
- 8. 痔ろう手術を決める
- 9. 痔ろう手術の日
- 10. 手術当日から診察日まで
- 11. 手術後1回目の診察で痔ろうの原因が判明
- 12. 手術後2回目の診察まで
- 13. 便秘解消をするべく模索
- 14. どうしても排便がない時の救世主
- 15. 手術後2回目の診察
- 16. 手術後3回目の診察まで
- 17. 手術後3回目の診察
- 18. 手術後4回目の診察まで
- 19. 手術後4回目の診察
- 20. 痔ろう手術と治療を終えて
- 21. 本編には入りきらなかった小ネタ
- 22. まとめ
病院と痔ろうについて調べる
入院をした病院で再度受診することも検討しましたが、また入院や手術となると遠方なので家族からのサポートを受けることが難しくなってしまうと考え、自宅から電車で行ける範囲内の病院を探すことにしました。
病院探しと並行して行っていたのが、痔ろうについて調べること。
しこりがなくならないことで、入院中に見た”肛門周囲膿瘍は痔ろうで手術が必要“という内容も気になっていました。
もしかして痔ろうなんじゃないか?と思い、痔ろうについても調べました。
調べていくと痔ろうは薬では治らないこと、手術が必要なこと、肛門周囲膿瘍になったらほとんど痔ろうになることを知りました。
そして1番驚いたは将来”痔ろう癌“という癌になる可能性が少なからずあること。
入院中も痔ろうというワードは見ていましたが、痔ろうについては詳しく調べておらず、まさかそんなに大変な病気だとは思っていませんでした。
病院探しについては、1番最初に行った肛門科でクリニック選びを失敗したこと、痔ろう手術と検索するとサジェストに”失敗”という不穏なワードを見てしまったこともあり、病院選びにはかなり慎重になりました。
「肛門科 名医」「痔ろう手術 有名」などのワードで病院を探しました。
条件に合う病院探し
病院探しをしていると大きく分けて自由診療の病院か保険診療の病院か、入院手術か日帰り手術か、など選択肢があることを知ります。
入院手術か日帰り手術かは病院側が決めている(選択式ではない)ことが多く、日帰り手術の病院でも痔ろうの状態によっては入院手術とあったので、患者が選択できない場合もあるとのこと。
自由診療となれば保険対象外の治療を受けることも出来ますが、健康保険証を使うことが出来ませんので保険診療よりも経済的な負担は大きいです。
保険証を使って治療を受けたい場合は保険診療の病院を探さなくてはなりません。
まずは自分の希望する条件をまとめることにしました。
私の出した希望する条件は
保険適用の病院
日帰り手術
自宅から通いやすいところ
この3つの条件を軸に病院を探すことにしました。
保険適用の病院と日帰り手術を希望した理由は金銭的な理由です。
私の場合は保険適用の治療を受けた場合3割負担ですが、自由診療の治療を受けた場合は10割負担です。
自由診療の病院での治療のメリットもあるのですが、手術になった時のことを考えると金銭的に厳しいと考えて保険適用の病院を希望しました。
日帰り手術を希望した理由も保険適用の病院を希望した理由とほとんど一緒ですが、入院となるとベッド代や食事代など費用がかさみます。
また、具合の悪い時に自宅という慣れた場所でゆっくり休めるのは無駄なストレスを溜めなくていいかな、と思い日帰り手術を希望しました。
自宅から通いやすい病院を希望したのは基本的に電車移動だからという理由です。
1回の診察で完結するのであれば遠くてもいいのですが、手術となれば1回では完結しませんし、手術後の通院という面で頻繁に通院するかもしれないという可能性を考えて、自宅から通いやすい病院を希望しました。
病院を探していると知恵袋などでも名前が挙がっている有名な病院は自宅からは遠く、何度も通院する可能性を考えると難しいと判断し断念。
でも万が一、手術となった時のことを考えると、病院や先生選びを妥協したくはありませんでした。
今まで病院のサイトばかり見ていましたが、ふと目にとまった痔についてのサイトを覗いてみることにしました。
そのサイトは痔の種類や治療など細かく書かれている肛門科の先生が監修しているサイトでした。
その中に良い病院・先生の探し方という項目がありました。
今の私には必要な情報が載っていると確信し、隅々まで読んでみることに。
すると”日本臨床肛門病学会“という痔を専門に診療する先生たちの学会があることを知りました。
そこには患者向けのリンクがあり、痔を専門とする病院や先生を探せるサイトになっていました。
最初のクリニック選びを失敗したこともあって、このサイトに掲載されている病院・先生の中から探そう、と決めました。
いくつかのクリニックのホームページを見て、自宅からのアクセスや診察時間、自分の希望に合うクリニックかを確認しました。
その中から私の条件に合いそうなクリニックをピックアップし、”自宅から通いやすいところ”は少し妥協したものの、先ほどの3つの条件に合致するクリニックに行ってみることにしました。
専門医のいる肛門科を受診
事前に調べたクリニックの場所に行ってみると、ビル丸ごとクリニックの施設で肛門科以外の先生の診察もある大きなクリニックでした。
排膿をしてもらった先生からの手紙を受け付けのスタッフに渡し、問診表を書きました。
問診表を書き終え待っている間もたくさんの患者さんが出入りしていて、初診ということと先生を指名したこともあって、時間は掛かりましたが診てもらうことが出来ました。
先生は受付で渡していた手紙を見てくれていたようで、手紙の内容の確認を済ませると、私にこれまでの経緯と今のお尻の状態を質問してきました。
質問に答えると触診をしCT検査をすることになりました。
大きなクリニックなのでCT検査もクリニック内ででき、CT撮影が終わるとまた診察室へ。
先生はCT検査の結果を見ながら、”痔ろうの疑い“がある状態であることを説明してくれました。
もし痔ろうだった場合、手術について先生は「今痛みがないのならすぐにしなくてもいいです。でも手術しないとほとんどの場合は治らないから、いつかは手術しないといけないです。長い間放っておくと痔ろう癌になる可能性があります。」とのこと。
また「大腸内視鏡検査は受けたことありますか?受けたことがないのなら大腸内視鏡検査を受けた方がいいです。」とも言われましたが、悩んでいると「次回来る時まで受けるか受けないか決めておいて下さい。」と。
そして「1週間以降後にまた受診して下さい。CT検査の最終結果を説明します。」と言われ初診は終了。
2回目の診察までに考えたこと
診察を終えて家族に痔ろうの疑いがあること、もし痔ろうだった場合は手術は今すぐでなくてもいいこと、大腸内視鏡検査を勧められたことを伝えました。
ちなみに大腸内視鏡検査を勧められた理由はクローン病という難病に指定されている病気が隠れている可能性があるからだそう。
帰りの電車でクローン病について少し調べてみると難治性の痔ろうがクローン病の症状の1つとして挙げられていました。
とは言っても、痔ろう以外にクローン病の症状として挙げられている症状に心当たりがないこと、大腸内視鏡検査は前日からの前処置などもあり1日掛かりであることもあり、検査を受けるかどうか悩んでいました。
大腸内視鏡検査のことについて調べていると、痔ろうの手術の前に大腸内視鏡検査を勧める病院が多いことが分かりました。
優柔不断な性格もあって結局、受けるか受けないか決めることが出来ず2回目の診察日になってしまいました。
2回目の診察で痔ろう確定
1週間以降後とは言われていたものの不安もあったので、1週間後ぴったりに再度クリニックを受診しました。
診察室に入るとお尻の痛みなどを確認し、CT検査の結果を説明へ。
痔ろうなのは確定で、痔ろうの中でも”単純痔ろう“という状態であることの説明を受けました。
しこりの部分に空気が入ったと言っていたのも空気で間違いなく、ガスではないとのことでした。
そして悩んでいた大腸内視鏡検査も再度勧められ、最後まで悩んではいましたが検査を受けてみることにしました。
検査を受けると決まると同意書を書き、採血など大腸内視鏡検査に必要な検査、検査の日取りを決め、検査前の注意点などの説明がありました。
私が行ったクリニックは内視鏡検査でも有名だったようで、内視鏡検査を受ける患者さんの予約がいっぱいでした。
元々は痔の手術を希望して受診していたので、なるべく早めにと思い、たまたま空いていた3日後に予約を済ませ、下剤など必要なものをクリニックで受け取り帰宅しました。
大腸内視鏡検査の日
前日の夕食から食事の制限があったり、処方された下剤を飲んだりと準備が必要でした。
検査当日は処方された下剤と洗浄液を自宅で飲み、お腹の中をキレイにした状態でクリニックへ向かいました。
自宅からクリニックへは電車で40~50分掛かるので、少し早めに到着できるように家を出ましたが、既に検査を受ける患者さんがたくさん居ました。
検査用の下着や衣類に着替え待っていると名前を呼ばれ検査のフロアに移動し、ストレッチャーのような簡易ベッドに横になり、痛み止めと眠くなる薬を点滴されました。
検査をする部屋に移動し説明を受け、体勢を整えたりしている間に私の記憶はなくなり、次に目を覚ました時には検査は終わりストレッチャーの上に居ました。
大腸内視鏡検査はお尻から内視鏡を入れて行う検査で、ネットの検索では「痛すぎてもうやりたくない」などの書き込みを見ていたので、多少の痛みは覚悟していたのですが、お尻やお腹に痛みもなく本当に終わった?と検査前と変わらないことに驚きました。
看護師さんがやってきて点滴を外しながら体調を確認し、最初に着替えた部屋で着てきた服に着替えて、検査結果は後日と言われていたので会計を済ませ帰宅しました。
検査結果を聞きに受診
土日を挟んだことと、どうしても主治医から結果の説明をしてもらいたかったのもあって、主治医の診察日に合わせると検査日から4日後の受診となりました。
大腸内視鏡検査の前にした血液検査は特に問題はありませんでした。
そして肝心の大腸内視鏡検査の結果も写真を見せてもらいながら説明してもらい「綺麗な状態なので大丈夫です。」とのことで一安心。
あんなに大腸内視鏡検査を受けるか受けないか悩んでいたのに、結果を聞いて安心するということは検査を受けて良かったんだと思いました。
痔ろう手術を決める
血液にも大腸にも異常がなかったので痔ろう手術へと話は移りました。
初診の時にも先生に言われましたが「今痛みがないなら急いでやらなくてもいいです。」と改めて言われました。
しかし、素人には痔ろうが悪化していることを判断することも難しいですし、今回は空気が入っただけで結果として問題はありませんでしたが、問題があった場合に気付くことが出来るのかどうか不安でした。
なので「お尻に何か起こって不安に感じるはもう嫌なので手術して下さい。」と伝え、手術することが決まりました。
手術には3つの方法があることは事前の検索で知っていたのですが、その中の開放術式(lay open法)もしくはシートン法で手術をすると聞かされました。
第1候補は開放術式で、開放術式では難しいと判断した場合にはシートン法になるとのことでした。
開放術式の長所は再発率が低いこと、短所は括約筋というお尻の筋肉へのダメージが大きいことを事前の情報で知っていたので少し心配でした。
一通り手術の説明が終わり「聞いておきたいことはありますか?」と聞かれたので、「開放術式という手術方法が不安です。」と伝えました。
すると「ほとんどの場合は大丈夫です」と説明を受け、”まぁ100%大丈夫なんてないもんなぁ”と思いながらも手術の内容に承諾しました。
手術をすると決まると同意書の記入や手術に必要な検査、手術の日取りを決め、手術前後の説明などがありました。
説明の中で注意しないといけないと思ったのは痔ろうの再発の可能性があること。
腫瘍がしっかりと取り除けていない再発ではなく、しっかりと腫瘍を取り除けても手術前と同じような排便の仕方をしていると再発があり得るという話でした。
痔ろうは特に排便の仕方が1つの原因の病気なので、手術をしたからと言って今後2度と痔ろうにならないというわけではないのです。
手術は内視鏡検査に比べると予約が空いている日も多く、最短で12月の1週目には手術が受けれそうでした。
しかし年末年始の帰省はしないものの、毎年恒例で行く場所があり、ネットで見た術後の痛みも当然ながら人それぞれで参考にならず、痛くてもゆっくり休養できる年明けに手術を受けることにしました。
手術後に飲む抗菌作用のある薬、痛み止めの薬、胃薬、痔の症状を和らげる薬、出血を止める薬、頓服の痛み止め、痔の症状を和らげる注入軟膏の処方箋をもらい、薬局で受け取り帰宅しました。
痔ろう手術の日
年末年始も終わり、痔ろう手術の予約をしてから約1ヶ月後、手術の日となりました。
不安や緊張よりもやっとこれで痔ろうとバイバイ出来る!という開放感の方が勝っていました。
いつもは1人でクリニックに行っていますが、手術後に体調が悪くなる場合もあるとのことで、クリニックから事前に付き添いもしくはタクシーでの帰宅と言われていたので、家族にも付き添ってもらいました。
クリニックは駅前で周辺にはお店もたくさんあるので、家族にはクリニック近くで時間を潰してもらい、手術後に連絡すると伝えて私はクリニックに行きました。
血圧と体温を測り、看護師さんに案内され病室へ。
病室に入ると着替えとこれからの予定についての説明と尾底骨に軟膏を塗ってもらいました。
尾底骨の軟膏は仙骨硬膜外麻酔をする時の痛みの緩和の為とのこと。
早く着いてしまったせいか着替えてからも少し時間があったので、スマホを眺めていました。
時間になり看護師さんに案内され手術室へ。
点滴をされ血圧計と脈拍計を繋がれ、看護師さんと話していると先生が来ました。
先生は看護師さんとやり取りをし、私に手術内容の説明を済ませると手術が始まりました。
手術は点滴からの麻酔と仙骨硬膜外麻酔の2つの麻酔をしてくれているので、手術中の痛みは全くなく、ふわふわと寝たり起きたりを繰り返している感じでした。
手術中に先生が話しかけてくれたり、お尻から取り出した腫瘍を見せてくれた記憶がうっすらとあります。
腫瘍を見せてもらってからの記憶はあまりなく、次に目が覚めた時は最初に着替えた病室で仰向けの状態でした。
目が覚めても麻酔の影響なのかどこかふわふわしている感じで、手術中と同じく寝たり起きたりを繰り返していました。
すると看護師さんが入ってきて、今の状態とこれからについての説明をしてくれました。
まだ麻酔が効いているのか特に痛みもなく、若干お尻に違和感があるなーと感じる程度でした。
少し休んでいると先生が来て、説明を受け、お礼を伝えると「点滴が終わったら帰れるので、もう少し休んでいて下さい。」とのこと。
まだ寝たり起きたりを繰り返していましたが、次に看護師さんが入ってきた時にはお小水が出来るかの確認があったので、トイレで用を足し「もう着替えてもいいですよ」とのことだったので、着替えることに。
着替え終わると会計まで案内され、会計をし家族に連絡をして合流。
手術後はガーゼをお尻に挟んでいたのとオムツだったので違和感はありましたが、痛みは特になく電車で帰宅しました。
手術当日から診察日まで
手術が終わり途中でお弁当を買って帰宅すると既に夜になっていました。
私は手術で疲れたのかご飯を食べ、事前にもらっていた飲み薬を飲み3時間ほど寝てしまいました。
起きてからも心配していた痛みはほとんどありませんでした。
シャワーは手術翌日からとのことだったので、リビングでのんびり過ごし朝になるのを待ってシャワーに入ることにしました。
手術した部分がシャワーでしみるかどうかの心配や傷口を見たいけど見たくない、という複雑な気持ちのまま鏡を持ってシャワーへ。
手術した部分をガードするように手を当て、シャワーが直接当たらないようにし、お風呂のイスに座るのも心配だったので浴室で立ち膝になりながら、シャワーを浴びました。
お風呂のイスは2回目のシャワーの時に恐る恐る座ってみると痛みもなく普通に座れました。
手術をした部分はボディソープを使ったり、ボディタオルなどで擦らないようにと言われていたので、シャワーの最後に傷口を軽く流しました。
シャワー後、着替えるタイミングで鏡に跨るような体勢で傷口を見ました。
かなりグロい状態でした。
傷口は1番大きなところで4~5cmくらいで、肛門横から傷口まで縫ってあり、腫瘍を取り出したと見られる部分に穴が開いていました。
まだ手術から丸1日も経過していないこともあり、腫れも引いておらず痛々しい見た目でした。
見た目とは違い痛みはあまり感じず、もらっていた注入軟膏を注入し、血液や浸出液を吸収させる為に生理用ナプキンを当てて、薬を飲んで今度は寝室で休むことに。
次の診察日まで1回だけ便意を感じ排便をしましたが、かなり気を使いました。
元々便秘なのもあって、便が固く強く力まないと出せない体質なのですが、力んではダメと手術後に先生から言われていたからです。
しかしこの時はなぜか緩めの便がスムーズに出ました。
排便後は弱めの水圧でウォシュレットかシャワーで流すようにとのことだったので、紙で押さえるように軽く拭き取りシャワーで流しました。
自宅のトイレにウォシュレットは付いていますが、使い慣れておらず、もし傷に直撃したら…と考えると怖かったのでシャワーを選択。
次の診察は手術から3日後。
私が手術を受けたクリニックでは手術の翌日に受診することになっていましたが、日曜日と祝日を挟んだため3日後になりました。
手術から次の診察までは痛みはそうでもなかったものの、とにかく眠たくてリビングのソファーで寝ていることが多かったです。
手術後1回目の診察で痔ろうの原因が判明
手術から3日目。
手術後1回目の診察の時には違和感はあるものの痛みはほとんどない状態。
私の診察の番になり、痛みはないことを伝えると少々びっくりされつつ触診と傷口の写真を撮影。
触診後に手術中の写真と今日撮影した傷口の写真を見ながら説明がありました。
手術中の写真は何枚かあり切っているだけあってグロかったです。
この時の診察で痔ろうの原因について聞かされました。
私が痔ろうになった原因は辛いラーメンを食べお腹を下したことだとばかり思っていました。
先生にも初診の時に伝えてあります。
しかし本当の原因は切れ痔が悪化して、そこにお腹を下した時の便が入って痔ろうになったことが手術をして判明。
切れ痔は痔ろうとは逆で女性に多いとされる痔です。
切れ痔で薬を使ったり、病院に行ったりしたことはなかったのですが、便秘で便が硬く強く力んで排便をしていたので、出血はなくても痛いことは今まで多々ありました。
衝撃の事実を知って手術後1回目の診察は終わりました。
次回の診察は1回目の診察から10日後(手術から約2週間後)となりました。
この時の診察で「入浴をすることも治療の一環なので湯船に浸かって下さい。」と言われました。
手術後2回目の診察まで
痛み止めの薬を飲まなくても痛みもなく、術後の経過も良好とのことで本来なら安心出来るのですが、痔ろうの原因が切れ痔。
肛門周囲膿瘍と分かってから辛い味付けの食事を控え、お腹を下すことがないようにと気を付けてましたが、便秘にはまったく気を付けておらず10年以上も便秘とともに生きているので、今度は便秘に悩むことに。
あまりにも排便がない時は排便を促すお茶を飲んでいましたが、排便は出来るものの柔らかい便がスムーズに出る、ということはたまにしかない。
何かいい方法がないかと便秘についてネットで調べてみると色々と原因が見えてきました。
まずは食事の量が少ないこと。
10年以上1日1食を夜だけの生活で、その1食も普通の時でお弁当1個、少ないとパン1個で間食は普段はほとんどしません。
旅行や誰かと食事に行ったりすると食べる量が少し増えますが、普段は上記のような量しか食べません。
もう1つは水分補給が足りていないこと。
数時間に1回コーヒーを飲む、食事の時やお風呂上りに水を飲むくらいです。
計算したことはないので正確ではないですが、多分1日に1リットルも飲んでいないと思います。
ネットの情報を私なりに解釈すると、食べる量が少ないので便のカサが足りない、水分が取れていないので便が固くなりやすい、という結論にたどり着きました。
あくまでネットで見た情報と私の普段の生活を照らし合わせただけなので、合っているかどうかは不明です。
もうかれこれ10年近くこの食生活で誰かと食事に行って少し食べ過ぎると吐き気に襲われるので、食事の量を増やすのは難しい。
便秘解消をするべく模索
便秘を解消できなければ今後また切れ痔や切れ痔から痔ろうになる可能性があります。
少しでも早く便秘を解消しなくてはなりません。
しかし、好き嫌いが多く偏食で食べる量が少ない私は食べ物で改善するのは長続きしないので、それ以外の方法でチャレンジすることに。
水分補給を多めにする
私が1番最初に便秘解消のために取り入れたのは水分補給をこまめにすることです。
ネットで購入しているペットボトルに入った500mlのお水を常備しているので、常に自分の近くに置いておくことにしました。
仕事中はデスクの上、リビングにいる時はテーブルの上に置き、目についたら水を飲む習慣をつけることにしました。
目標は1日1.5リットル~2リットル。
一気に飲んでしまうとお小水として飲んだ水分が出てしまうらしいので、こまめにというのがポイントだそう。
お水以外の水分でもいいと紹介されていましたが私はお水にしました。
私が飲んでいるお水はネットショップで売っているクリスタルガイザー48本。
お値段も安いのでたくさん飲んでも経済的!
発酵食品を試してみる
次に取り入れてみたのは発酵食品。
発酵食品は腸内環境を整えるという情報を見つけたので、試してみることに。
発酵食品と言えば納豆やヨーグルトが思いつきました。
納豆は普段からたまにですが食べていたので、夕食時にどんなメニューでも納豆をプラスしてみる。
そしてヨーグルトは普段は食べない、飲まないのですが、嫌いではないのでこちらも試してみることにしました。
ヨーグルトと言っても〇〇乳酸菌、〇〇株などとにかく種類が多い。
乳酸菌の種類によって効果や効能が変わるらしいとの情報を見つけたので、便秘に良いとされる乳酸菌を検索。
検索してみると”LB81乳酸菌“に便の質の改善・便秘の解消の効果があるのだそう。
飲んだ人の感想だけではなく、研究結果や試験の結果まで掲載されていて、信用出来そうだと思ったので試しに購入してみました。
私は食べるヨーグルトよりも飲むヨーグルトの方が継続できそうだったので、明治ブルガリア飲むヨーグルトを購入。
さらさらとしていて飲みやすいです。
普段の生活に取り入れてみた結果
水分補給と発酵食品を普段の生活に取り入れてみました。
継続していかなければ改善には繋がらないので、これからも頑張っていく予定です。
今のところ、毎日ではないものの何回かヨーグルトを飲んだ翌日に硬くない便を出すことに成功。
私の場合、食べる量が少ないのは相変わらずなので、便が溜まるのが遅いのも毎日便が出ない原因の1つだと思います。
排便の回数にとらわれすぎてストレスになるのも嫌なので、回数にこだわらず何日かに1回しか排便がなくても、いい状態で排便が出来ればそれでいいんだと勝手に解釈しています。
どうしても排便がない時の救世主
水分補給や発酵食品だけではどうしても排便がなかったり、お腹は張っているけど排便タイミングにならない時もあります。
お腹が張って苦しかったり、排便できそうだけど固い便しか出なそうな時の救世主として常備しているものを紹介します。
天然ハーブを使ったお茶
「手術後2回目の診察まで」のところで少し触れたお茶です。
ダイエットティーとして販売されているお茶で、肛門周囲膿瘍になった時に紹介されて1箱もらったので使い始めました。
味も普通のお茶とあまり変わらず、この手のお茶にある”まずくて飲みにくい“ということがないのが意外でした。
キャンドルブッシュやドクダミなど天然ハーブを厳選配合した五葉茶というお茶で、1つ1つ個包装のティーパックなので飲みたい時に手軽に飲めます。
私は何日も排便がない時に飲んでいますが紹介してくれた方は毎日飲んでいるそうです。
排便を促すという点については効果を実感しているので、硬さに困っていなければおすすめです。
クセになりにくい便秘薬
かなり前に継続的に飲んでクセになってしまった経験があるので、あまり手を出したくなかった便秘薬です。
以前に飲んでクセになったのは刺激性のもので便秘薬と言えばその商品というほど定番な薬です。
最近の便秘薬事情を調べてみるとクセになりにくい商品もあるようだったので、いくつかの商品をピックアップしてドラッグストアに行ってみました。
薬剤師さんに今の状態を伝えておすすめを聞いてみると、クセになりにくいとされる酸化マグネシウムの便秘薬を勧められました。
酸化マグネシウムの便秘薬と言ってもいくつかあるみたいで、そのうちの1つ3Aマグネシアの試供品を頂きました。
何日間か排便がない時があったので、その時に1番少ない量(3錠)を飲んでみることに。
すると飲んで2時間ほどで便意を感じトイレへ。
力まなくてもスムーズに柔らかい便を出すことが出来ました。
お尻への負担もなく楽に排便をすることが出来ましたが、便が柔らかくなる成分が入っているせいか汚い話ですが、便で便器が汚れます。
自宅のトイレであればすぐに掃除も出来るので、この便秘薬を飲んだ後は自宅で排便することをおすすめします。
手術後2回目の診察
少し話が痔ろうから逸れてしまいましたが、手術後2回目の診察は1回目の診察から10日後(手術から約2週間後)です。
痛みの状態や排便についての質問があり、触診と傷口の撮影。
触診の時に先生の指での診察と肛門鏡という器具を使った診察があるのですが、肛門鏡の診察の時に痛みはなかったものの出血してしまったようです。
特に状態が悪くなっているとかではないようなので、とりあえず安心。
前回撮影した傷口の写真と今回撮影した傷口の写真を見比べて、切った部分のお肉が盛り上がってきているとのこと。
徐々に治って来ているようです。
シャワーの時に触ってもだいぶ傷口の範囲が小さくなってきていたのを確認はしていたのですが、先生に言って頂けると安心します。
触診で出血してしまったこともあってか、軟膏の使い方についての質問がありました。
先生には「塗り薬として使ってもいいですし、半分を注入、半分を塗り薬として使ってもいいです」言われました。
この日からお尻の状態で薬の使い方を変えてみることにしました。
肛門から傷口までの縫ってある糸は溶ける糸を使っているそうで、一部溶けてきているとのこと。
注入軟膏の数が少なくなっていたので処方箋をもらい帰宅しました。
手術後3回目の診察まで
今までとは違い2回目の診察から3回目の診察は約1ヶ月と期間が長いです。
「具合が悪くなったら次の診察日を待たずに来院して下さい」と2回目の診察の時に言われていました。
手術から約2週目の状態
素人の私から見ても傷口は良くなってきているように見え、肛門横から傷口までを糸で縫っている糸がしゃがんだりする時に引っ張られている感じがする程度でした。
痛みや違和感はゼロではないですが、普段の買い出しや車での移動も可能に。
貰っていた軟膏は継続中でその時々で注入軟膏として使ったり、傷口や肛門付近に塗るように使っていました。
浸出液もまだ少しですが出ているように見えたのでナプキンも使用。
排便後のシャワーは傷口が完全に塞がったわけではないので継続。
手術から約3週目の状態
徐々に傷口の範囲が狭くなり傷があった部分は黒ずみがあるものの触った感じは周りの皮膚と同じような感じに。
傷口は周りの皮膚よりも盛り上がった状態で少し硬さがある。肉芽の状態。
浸出液はゼロに近い状態です。
排便後のシャワーはまだ必要?と思いつつも習慣になってきていることもあって継続。
ちなみに肛門横から傷口までを縫った糸はまだ溶け切っていません。
手術から約4週目の状態
順調に治ってこのまま完治するんだろうな~と思ってた手術から約4週が経過した頃、お尻や傷口に異変が。
まずは痔ろうの手術を受けたクリニックを受診するきっかけとなった”空気が入るような感覚“が現れました。
ピリピリとするような感覚もあの時と一緒で嫌な緊張感を覚えました。
前回と違うのは空気でどこかが膨らむということがないということ。
以前は痔ろうの部分が小さな風船のように膨らんでいたのですが、今回は膨らみは確認できず。
もう1つは空気の膨らみの有無を確認する為に鏡で肛門付近を見ていた時に違和感を覚えたのですが、”肛門の横に穴“が開いてる?
手術の時に肛門横から傷口までを切開しているのでまだ塞がりきっていない可能性もありますが、この時既に肛門横から傷口までを縫った糸は溶けていました。
こんな短期間で痔ろう再発!?と悪い方へ考えてしまいネットで検索しましたが情報はなく、痛みもなかったので軟膏を塗って次の診察日に先生に聞こう!と思い次回の診察日を待つことに。
手術から約5週目の状態
約4週目の時点で不安なこともありましたが、これと言って痛みも違和感もない状態。
あと1週間で診察日だし、と考えていた時にまた異変が。
シャワーを浴びる時に傷口を優しく触りながら流していたのですが、”傷口にへこみ“を感じました。
前日にシャワーを浴びた後に鏡で確認した時は、へこみはなく肉芽の状態。
ヤバい!と思いすぐにシャワーを終え、鏡で見てみるとへこみというより穴が開いてる。
痛みは全くないものの、穴の奥に赤いものが見えたので血液かな?とも思いましたが指で軽く触っても血液が付くことはなく、前日までは肉芽の状態だったのに穴が開いていない部分も肉芽の状態ではなく普通の皮膚のようになっている。
たった1日で見た目がかなり変化したことと、先週の異変もあって結構焦りました。
とりあえず軟膏を傷口に開いた穴に軟膏を塗って、朝一でクリニックに電話をして診察予定日を早めてもらうことに。
早めると言っても数日だけなのですが、もし3つの異変が悪化のサインだとしたら早めに診てもらった方が身体的にも精神的にもいいので、早めてもらいました。
電話をした日は主治医の診察がない日だったので、翌日クリニックへ行くことにしました。
手術後3回目の診察
手術後3回目の診察は2回目の診察から約1ヶ月後(手術から約6週間後)です。
1週間前に空気が入ったような感覚があったこと、肛門横に穴があるような気がすること、数日前に傷口に穴が開いたことを説明。
私の説明が下手で伝わりきらなかったので、とりあえず触診と肛門鏡で診てもらうことに。
いつもは痛みはないのですが、肛門鏡で診てもらうと少し痛みを感じました。
その後、傷口部分の写真を撮ってもらい、手術の時から今の状態の写真を見ながら説明してくれました。
過去の写真を見ると傷口に開いている穴は腫瘍を取り除いた痕のようで、手術当時からその部分は穴が開いていました。
周りのお肉が盛り上がるよりも時間が掛かっている様子。
肛門横の穴のように見えたものは手術で切ったのでへこんで見えているようでした。
注入軟膏の追加と新たに皮膚の治りをよくする軟膏を処方されました。
2週間後に再度診察に来て下さい、とのことだったので様子見のようです。
排便について質問されたので「納豆やヨーグルトを毎日摂っていますが、それでもダメならマグネシウムの便秘薬を飲んでいます」と伝えると、「マグネシウムの便秘薬はクセになりにくいから、お腹を下さないならどうしようもなくなった時じゃなくても飲んで大丈夫」とのこと。
便秘薬については先生に報告せず独断でやっていたので、先生の言葉に安心しました。
この日は処方箋をもらい帰宅。
手術後4回目の診察まで
手術後4回目の診察は3回目の診察から約2週間後(手術から約8週間後)です。
3回目の診察の時に注入軟膏は注入のみに使うようにと言われたので毎回注入のみ。
傷口には新しく処方された軟膏を塗ることになりました。
生活は普段通りでいいと言われていたので薬を注入する、塗る以外は変化はありません。
傷口に開いた穴は普段は痛みを感じないものの、たまにキリキリ・ピリピリします。
注入軟膏を注入専用にし、新しく処方された軟膏を傷口に開いた穴に塗り始めて3日目には穴の深さが浅くなってきたように感じ、1週間くらいで穴が塞がり再び肉芽の状態に。
肉芽の状態になって数日もすると痛みもなくなりました。
手術後4回目の診察
手術後4回目の診察は3回目の診察から約2週間(手術から約8週間後)です。
診察室に入ると前回の診察で心配していた傷口の穴と空気が入る感覚の話になり、傷口に開いた穴は塞がったこと、空気が入る感覚もなくなったことを伝えました。
触診と肛門鏡を使った診察が始まり、先生が手術をした辺りを何ヶ所か軽く押して痛くないかの確認がありました。
肛門鏡を入れるのに少し痛みがありましたが、それ以外は痛みはありません。
傷口の写真を撮り、着替えて診察室のイスに戻ると初診の時からの写真を見ながら説明をしてもらいました。
傷口(肉芽)は少しピンクになっていますが、日が経つと周りの皮膚と同じような肌色になるとの説明がありました。
この日の診察で通院が終わりました。
手術から約2ヶ月の通院が終わり、あとは傷口の見た目が治るのを待つのみとなりました。
ただ「排便には気を付けるように」と先生に言われました。
そして「違和感や痛みが出たら来て下さい」とも。
今後、新たなお尻のトラブルがないようにしたいですが、万が一お尻のトラブルが発生した時には同じ先生を受診すると思います。
痔ろう手術と治療を終えて
私の場合は肛門周囲膿瘍の症状が出てから痔ろうが完治まで半年以上掛かりました。
まさか自分が痔になるなんて思いませんでしたし、大変失礼な話ですが痔はおじさんの病気だと思っていました。
便秘について
私が肛門周囲膿瘍と痔ろうになった原因である便秘。
便秘が体に良くないことはなんとなく分かっていながらも10年以上も放置。
便意を感じてトイレに行ってもなかなか排便に至らず数十分もトイレに籠ったり、力んで無理に排便をしたりしていました。
痔ろうの原因が切れ痔で切れ痔の原因が便秘と分かり、ようやく便秘を改善しようと調べたり、便秘にいいと言われる食べ物や飲み物を取り入れたりするようになりました。
病気になったことで大変な思いをしましたが、自分の体を考えるいい機会になったとポジティブに考えることにしています。
きっとこのことがなければ今でも便秘を放置していたと思います。
先生・クリニック選びについて
最初のクリニック(肛門科)でお尻の病気に気付いてもらうことが出来ず、結果として先生・クリニック選びに失敗しました。
2回目のクリニック選びに慎重になり、いい先生に出会い治療・手術をしてもらうことが出来ました。
症状が出ている時ほどネットで調べる余裕もなく、近場の肛門科と看板を掲げているクリニックや病院に駆け込むのは仕方のないことですし、医療従事者でもない素人がいい先生かそうでない先生かを判断するのは難しいです。
私がクリニック探しをしていた時に見たサイトでは痔の専門医は少ないこと、痔ろうの手術は難しい手術であることが書かれていました。
肛門という一生そして毎日使う場所の手術ですので、手術に失敗しました、では済まされません。
最初は自宅から近いクリニックを希望していましたが、結局少し遠い場所にあるクリニックで治療・手術をしてもらいました。
初診から手術後の診察など何度も通院をし、その度に移動だけで往復1時間以上掛かりましたが、それでも間違っていなかったと思える先生に出会えてよかったと思います。
説明がとても分かりやすく、最後に必ず「何か分からないことや聞いておきたいことはありますか?」と聞いてくれる先生だったので、安心して治療が出来ました。
地域によって専門医やクリニックの数に差はあるかもしれませんが、クリニック・病院、先生選びには慎重になることをおすすめします。
日帰り手術について
痔ろう手術にはクリニック・病院によって入院手術と日帰り手術があることを前述していますが、私は日帰り手術を受けました。
入院手術は経験がないので比較は出来ませんが、日帰り手術でよかったと思っています。
日帰り手術を希望した理由は費用面や痛みがある時に過ごし慣れた自宅で療養したいと思ったからです。
手術後の痛みは経験談をいくつ読んでも参考になりません。
痛みに弱い人・強い人、手術をした先生の技術、手術の方法の違い、痔ろうが出来ている部分、痔ろうの状態など状況が人それぞれだからです。
私は手術後あまり痛みを感じませんでしたが、自宅でのんびり療養が出来たのは精神的によかったと思います。
日帰り手術で不安に思う要素として手術後の体調の悪化がありますが、私が手術を受けたクリニックでは診察時間外でも連絡が取れる電話番号が書かれた紙を頂きました。
幸い電話をするような事態には至らなかったのですが、日帰り手術でも手術後のサポートを受けることが出来る体制は整っていると感じました。
本編には入りきらなかった小ネタ
本編には入れることは出来なかったり詳しく書けなかった、知っておいたら便利ということや用意しておいたら便利というを小ネタとしてまとめてみようと思います。
女性目線での小ネタも入れていこうと思うので、初めて肛門科を受診する方は参考にして下さい。
※クリニック・病院によってやり方や指示が違う場合もあるので、指示がある場合は通院する(している)クリニック・病院の指示に従って下さい。
肛門科を受診する時の服装
肛門科を受診するとお尻を先生に診てもらうことになります。
言葉だけではなく状態を診てもらうことになるので、ズボンやスカート・下着を脱ぐことになります。
クリニックによって違いはあるかもしれませんが、私が受診した2つのクリニックとも「膝くらいまで脱いで下さい」と指示がありました。
脱ぎ穿きが面倒なストッキングやタイツなどは避けることをおすすめします。
私はゆるめのスキニーパンツやロングスカート、ガウチョパンツなどで行くようにしていました。
またベッドの上で診察を受けることになるので、脱ぎ履きに時間の掛からない靴をおすすめします。
私はモカシンやスニーカーなど簡単に脱ぎ履きが出来る靴で行くようにしていました。
痔ろう手術当日の服装
本編でも書いていますが痔ろう手術後、私が手術を受けたクリニックではオムツで帰宅となりました。
大人になってオムツを穿く機会はなかなかないので、穿いた感じが想像できない方もいらっしゃると思いますが、お尻や下腹部のあたりが下着よりも厚みがあります。
ぴったりめなズボンやスカートだと、公共交通機関を利用して帰る場合は特に見た目が気になってしまいます。
ゆったりめなズボンやスカートを穿いて行くことをおすすめします。
私はゆったりめのロングスカートと手術が冬だったので、お尻まで隠れるロングコートを着て行きました。
手術後の浸出液を吸収させるもの
本編でも肛門周囲膿瘍の記事にも書いていますが、肛門周囲膿瘍の時は膿、痔ろう手術後は浸出液で下着を汚さない為にガーゼか生理用ナプキンを使用することになります。
クリニックからの指示がある場合は別ですが、私は肛門周囲膿瘍の時に生理用ナプキンで代用してもいいと言われていたので、生理用ナプキンを使っていました。
痔ろう手術を受けたクリニックでも浸出液を吸収させるのに生理用ナプキンでもいいとのことだったので、この時も生理用ナプキンを使いました。
女性であれば生理用ナプキンを常備している方も多いと思いますし、自分に合った商品もあると思います。
普段使わない男性向けにおすすめの実際に膿や浸出液を吸収させるために使った生理用ナプキンを紹介します。
男性の方で生理用ナプキンの購入をお願い出来る女性が居なかったり、お店で購入するのはハードルが高い方はネットでも購入可能です。
膿や浸出液が多い最初の頃に使用していたのは、ソフィ超熟睡ガード290です。
最初の頃は膿や浸出液が多いので、夜用の長めのナプキンを使用していました。
羽つきなので睡眠時や動く時も安心です。
膿や浸出液が少なくなってきた頃から使用していたのは、ソフィはだおもいオーガニックコットンです。
素材がオーガニックコットンなので肌が弱い人にもおすすめです。
23cmの羽なし・羽つき、26cmの羽つきがありますが、私は26cmの羽つきを使っていました。
排便後の洗浄
傷が治るまでの期間に絶対に避けて通れないのが排便です。
先生から「排便後は弱めの水圧でウォシュレットかシャワーで洗い流して下さい。」と言われていました。
私は自宅にいることが多いのと、自宅にウォシュレットは付いていますがウォシュレットを使い慣れていなかったので、シャワーで流していました。
外出先でウォシュレットが付いていないトイレを利用する時、自宅にウォシュレットがない場合は携帯ウォシュレットがあると便利だと思います。
温水便座メーカーが発売しているものから安価で手に入るものまで種類も豊富です。
薬を塗る時用のガーゼ
注入軟膏として処方された薬ですが私の場合は先生から「塗り薬として使ってもいい」と言われていました。
注入する場合はガーゼは必要ないのですが、薬剤師さんから塗り薬として使用する場合はガーゼを使うよう説明を受けました。
薬をガーゼの上に出して押し当てるように使います。
私が行ったドラッグストアには小さめのガーゼがなかったので、1枚の大きいガーゼを切って使っていました。
予め切っておく必要はありますが、好きなサイズに切れるので便利でした。
※同じ商品を探すことが出来なかったのでリンクは類似の商品です。
切るのが面倒な場合は小さめのガーゼも売られています。
完治するまでの生理
女性ならではの不安です。
手術が終わってから完治するまで1ヶ月以上は掛かります。
毎月1回は生理が来ている方であれば、傷が治るまでの間に生理が来てしまうこともあります。
私は手術後1回目の診察の頃が予定日だったのですが手術の影響からか診察日には生理は来ず。
しかし体の状態が落ち着けば生理が来るはずと思い、念のため先生に「生理中は傷口を洗う回数を増やした方がいいですか?」と尋ねました。
すると同じ頻度でも大丈夫とのこと。
傷口に経血やバイ菌が入ってしまうのではないか、と心配しましたが私が診てもらっていた先生曰く、そのようなことはないとのこと。
私は経血が多い前半は通常のシャワーにプラス1.2回シャワーの回数を増やしました。
経血での汚れが気になる方はシャワーの回数を増やしてもいいと思います。
まとめ
今回は前回の肛門周囲膿瘍に引き続き、私が体験した痔ろう手術について体験談という形で記事にしてみました。
前回の記事のまとめに「あと半分ほどあります」と書きましたが、かなり長くなってしまいました。
痛みや違和感がある場所が場所だけに病院やクリニックに行くのに躊躇している方も居るかもしれませんが、早めに専門の先生に診てもらうに越したことはありません。
診察の結果なにも問題がなければ安心出来ますし、私のように治療や手術が必要だったとしても原因や治療法が分かれば、治す方向に進んでいくことが出来ます。
原因不明のお尻の痛みや違和感で悩んでいる方、手術が決まって不安な方、手術後の経過が不安な方の参考になればと思います。
くれぐれもお尻は大切に。
病院や先生、体の状態によって処置や指示が異なる場合もあります。