ブログやサイトを運営している方の中にはGoogle Search Console(グーグル サーチ コンソール)を利用している方も多いと思います。
私も利用しており、久しぶりにGmailを開くと溜まっていたメールの中に他のメールとは違うタイトルのメールを発見しました。
「サイト https://non-nonblog.com/ で「パンくずリスト」の問題が新たに検出されました」というタイトルのメールです。
メールを読んでみると下記のようなことが書かれていました。
「警告によっては、検索結果での表示に影響がある場合がございます。」
「data-vocabulary.org schema deprecated」
data-vocabulary.orgとはどんなのもなのか？どう対処していけばいいのか、を画像付きでご紹介していきます。
メールで警告が来ていることを知る
私はGmailを普段から確認する習慣がないので久しぶりにログインをし、この件を知ることとなりました。
メールの受信日は2020年1月22日です。
メールはこのようになっていました。
Search Console により、貴サイトに影響する「パンくずリスト」関連の問題が 1 件検出されました。
主な警告
警告は、サイトの改善のための推奨項目です。警告によっては、検索結果での表示に影響がある場合がございます。また、警告が今後エラーになることも考えられます。貴サイトでは、以下の警告が検出されました。
data-vocabulary.org schema deprecated
上記の問題をできる限り解決されることをおすすめいたします。こうした問題を解消することで、サイトのエクスペリエンスや Google 検索結果での表示を最適化できます。
主な警告の中に”検索結果での表示に影響がある場合がございます“や”警告が今後エラーになることも考えられます“ともあったので不安になりました。
検索順位が下がるようなことがあればクリック率にも影響が出る可能性があります。
メールの下部にある「パンくずリストの問題を解決する」をクリックしてみると、Google Search Consoleのパンくずリストのページが表示されました。
ヘルプページなどもなく「data-vocabulary.org スキーマのサポートは終了します」との表示、グラフが表示されているだけで、よく分かりません。
ひとまず「data-vocabulary.org」と検索してみることに。
検索をしてみると私がメールを受信した1月22日前後に更新されたブログ記事が多くヒットしました。
そもそもパンくずリストってなに？
名前は聞いたことがあってもどんなものなのかを知らないという方もいると思います。
パンくずリストとは、ユーザーが今見ているブログやサイトのどこの位置にいるかを示すものです。
私のブログのパンくずリストはこれになります。
他のブログやサイトでも見たことのある表示だと思います。
私のブログではこのパンくずリストを「data-vocabulary.org」でマークアップしていたので、警告のメールが来たということです。
data-vocabulary.orgのサポートは終了
メールにあった「data-vocabulary.org schema deprecated」を翻訳してみると、「非推奨のdata-vocabulary.orgスキーマ」と翻訳されました。
Google Search Consoleのパンくずリストのページにも「data-vocabulary.org スキーマのサポートは終了します」とあります。
このことについて調べてみると、2020年4月6日にdata-vocabulary.orgのサポートが終了するとのこと。
それに伴ってdata-vocabulary.orgからschema.orgへの変更を促しているようです。
schema.orgへ変更しないとどうなるのか？
2020年4月6日以降もdata-vocabulary.orgのままだった場合、検索結果でリッチリザルト(パンくずリストなど)が表示されなくなります。
Googleはdata-vocabulary.orgからschema.orgへ変更をするように推奨しています。
推奨とは書いてありますが、2020年4月6日以降も今までと同じように表示をさせたいのであれば、schema.orgへ変更しなくてはなりません。
また、Google Search Consoleからのメールには「警告によっては、検索結果での表示に影響がある場合がございます。」と書いてありました。
調べてみると、今のところはdata-vocabulary.orgを使っていても検索順位が下がってしまうということはなさそうです。
しかしメールにあった”検索結果での表示に影響”があった場合、クリック率に影響することも考えられますので、対処しておいて間違いはなさそうです。
data-vocabulary.orgからschema.orgへ変更するには
ここからは冒頭でお伝えした通り、LION MEDIA(ライオンメディア)とLION MEDIA Child(ライオンメディアチャイルド)でのschema.orgへの変更を画像付きでご紹介していきます。
まずWord Pressにログインをします。
「LION MEDIA Child(子テーマ)」が有効になっている方は「LION MEDIA(親テーマ)」を有効にします。
LION MEDIA Childになっている方は、LION MEDIA Childでカスタマイズをしている方が多いと思います。
LION MEDIAを有効にすると表示ズレなどが生じる場合がございますので、アクセスの少ない時間帯に変更することをおすすめします。
LION MEDIAを有効になっていることを確認し、左メニューバーの「外観」→「テーマエディター」をクリックします。
クリックするとテーマの編集という画面に変わります。
画面右側にある「テーマファイル」から「Theme Functions(functions.php)」をクリックします。
表示されたファイルの内容を全て選択しコピーします。
コピーしたらdata-vocabulary.orgからschema.orgへ置換するためにお使いのテキストエディタへ貼り付けます。
貼り付けたらテキストエディタの検索から検索する文字列に「data-vocabulary.org」と入力し検索をします。
検索すると「data-vocabulary.org」の部分が選択されます。
検索の「閉じる」ボタンをクリックし、テキストエディタのツールバーの中にある「検索」から「置換」をクリックします。
「置換後の文字列」に「schema.org」と入力し「全て置換」のボタンをクリックします。
置換できたことを確認したら、テキストエディタの内容を全て選択しコピーします。
コピーしたらWord Pressの「選択したファイル内容」に貼り付け「ファイル更新」をクリックし完了です。
schema.orgへの変更が完了したら
schema.orgへの変更が完了したら、Google Search Console(https://search.google.com/search-console)にアクセスしログインします。
ログインが完了したら左メニューバーの「拡張」→「パンくずリスト」をクリックします。
開いたページにある「詳細」の中の「警告」をクリックします。
すると画面が移行しますので、「修正を完了しましたか？」の右側にある「修正を検証」をクリックします。
初期検証中という表示が出ますのでしばらく待ちます。
検証が開始されると下記のように「検証：開始 検証開始日：(日にち)」が表示されます。
Gmailにも「「パンくずリスト」の問題の修正を検証しています （対象サイト: https://non-nonblog.com/）」というタイトルのメールが届いていました。
弊社では、貴サイトの「パンくずリスト」に関する問題の修正について検証を開始いたしました。具体的には、145 ページに現在影響を及ぼしている「data-vocabulary.org スキーマのサポートは終了します」について確認しております。
検証には数日かかることがございます。処理が完了し次第お知らせいたします。以下のリンクにアクセスして、テストの進捗状況をご確認いただくこともできます。
検証には時間が掛かるそうなので、ひとまずこれで終了です。
検証開始から検証結果が届くまで
検証結果が届くまで既に変更済みの方の記事を見てみると、約1日で検証結果が届いたという方がいました。
なので約1日後に検証開始時に来たメールにある「検証フローの進歩状況を確認する」というボタンをクリックしてみました。
すると下記のような状況で「検証：修正を確認しました」との表示に変わっており、該当アイテムの数字も少しですが減っていました。
該当アイテム数は人それぞれなので数が多い方は時間が掛かるのかもしれません。
検証開始時に来たメールにも「検証には数日かかることがございます。」と書いてあるので気長に待つのみです。
検証結果が届く
検証開始から約3週間後にGmailに下記のメールが届きました。
https://non-nonblog.com/ の所有者様
貴サイト（https://non-nonblog.com/）で「パンくずリスト」の問題が修正されたことを確認いたしました。今回確認した問題は「data-vocabulary.org スキーマのサポートは終了します」です。
貴サイト内の 145 ページで修正が確認されました。
確認プロセスの詳細をチェックし、「パンくずリスト」に関する未修正の問題が他にあるかどうかを見るには、次のリンクにアクセスしてください。
パンくずリストの問題が修正されたこと、145ページで修正が確認されたことが記載してありました。
メールの下部にある「問題の詳細を確認する」をクリックしてみるとGoogle Search Consoleのパンくずリストのページが表示されました。
「検証：修正を確認しました」の表示から「検証：合格」の表示に変わっていることが確認できました。
該当アイテムの数も0の表示になりschema.orgへ変更が完了しました。
まとめ
今回はdata-vocabulary.orgからschema.orgへの変更についてご紹介しました。
Google Search Consoleからのメールでは推奨という形のようです。
しかしdata-vocabulary.orgのサポートが2020年4月6日で終了するので、サポート終了後も同じように表示をさせたい方は変更することをおすすめします。
「パンくずリストで問題が検出されました」という1通目のメールを確認した時に情報集めの為に見た記事では、数日で検証結果が届いたという方も居ましたが、私の場合約3週間掛かりました。
検証する数はそれぞれ異なるので検証結果が届くまでの日数もそれぞれです。
該当アイテムの変化は1日で何個も減る日もあれば、変化なしという日もありましたので気長に待ってみて下さい。
